保険会社がつぶれると保険契約はどうなのるか?
生命保険契約者保護機構により、一定の契約者保護が必ずなされます。(共済等は会員ではないので注意が必要)
基本的には救済会社と呼ばれる保険会社に引継がれることになります。もし救済会社が見つからない場合は生命保険契約者保護機構に引き継がれます。ただし、その際は契約者にとって不利な条件に変更される可能性もあるんです。
掛け捨ての保険や定期保険等では保険金額の減少幅は少なくてすみますが、貯蓄性の高い保険(養老保険・終身保険・年金保険等)では保険金額の減少幅が大きくなる可能性があります。
また、引き継がれた直後の解約には大きなペナルティが課せされる場合があり、やめたくてもやめられない状況になることも考えられます。
予定利率の高い契約、貯蓄性の高い契約、保険期間の長い契約の場合は大きな影響を受けやすくなると覚えておきましょう~
※貯蓄性の高い保険は保険会社を分散することも必要です。
長期的にみて潰れにくそうな会社を見分けることが大切です。
また、既に保険に入ってる人は機会があるごとに経営状態をチェックすること。
チェックする指標としては、「格付け」、「支払い余力の比率(ソルベンシーマージン比率」があります。
格付けとは、スタンダード&プアーズやムーディーズ等の格付け会社による専門的な調査に基づいて発表されたもので、保険会社の財務力を分かりやすく指標として示したものです。
格付けは、少なくとも「BBB」以上の安定的な上位クラスの保険会社を選択すること。できれば「A」格以上の保険会社がよいです。
上位格付けを獲得している会社は、もし経営が傾きはじめてもいきなり破綻することはないです。3~5年かけて破綻に道を歩むのが一般的。なので初めから上位格付けを選んでおけば、1つや2つ降格したとしても、その間じっくり対策ができます。
ソルベンシーマージン比率とは、不測の事態が起きて保険金を大量に支払わなくてはならなくなったときに、保険会社がどれだけ支払い余力を持つかを表しています。
比率は大きければ大きいほど安全性が高いと判断できます。
行政監督上の指標のひとつなので、最低ラインが設定されていて、200%を下回ると監督当局によって、早期に経営の健全性の回復を図るための措置が取られます。